Iのブログ

徒然なるままに・・・

20201019

塾講師を始める前までは「どんな生徒でも努力すれば〇〇ぐらいは合格できる(させられる)」と思っていた。しかし,実際に生徒たちを指導してみると,自分がいかに力不足が痛感させられるとともに,現実はそんなに甘くないことを知った。


いくぶんの経験を積むことによって,生徒の伸びしろを「決めつけ」られるようになってしまうと,指導にも妥協が生まれてしまうことがあるかもしれない。そのことによって生徒も,そして指導者側も”楽”にはなるかもしれない。

 

しかし,妥協したプロセスで,結果を大きく変えることはできない。


もちろん,生徒の現状を正確に把握することは大切。それに,無理をさせることで意味のない苦しみを与えたり,結果が出ないことは避けなければならない。しかし,生徒の伸びしろを「決めつけ」て,指導のうえで妥協することと,生徒の現状を正確に把握したうえで,何段階も上の水準も視野に入れながら指導をすることは別だ。


経験を積むにつれて,指導が妥協だらけになる塾講師はカッコ悪い。時に妥協は避けられないこともあるかもしれないけれど,それは自らを楽にするためであってはいけないし,妥協しながら,情熱と現実の間で苦悩することをやめてはいけない。

f:id:tanukitchen:20201019124138p:plain