Iのブログ

徒然なるままに・・・

20201023 英語の授業

◆自塾の英語の授業では,ひと通り英文法の単元説明を終えたあとは「並び替え英作文」を中心に取り組ませ、定着を図っている。

◆英語は「語順」が重要。英語で最も大切な「語順」を徹底的に叩き込みたい。四択穴埋めではあまり力がつかない(むしろ,下手に,変な選択肢にたくさん触れることは害になると思う…英語に限らず。4択問題を1つ解くごとに,4つのうちの3つの誤りのシャワーを浴びることになる。)。高校入試で並び替えがそれほど出題されるわけではない。英語を読み書きしていくうえでの土台を築くための並び替え練習。

◆「和文英訳」は力がつくが,多くの中学生にとってハードルが高い。和文英訳で1文字も書けないような英語が苦手な子でも,並び替えの形にすることでいくぶん取り組みやすくなる(パズル感覚で楽しみながら解いてくれるといいな)。単語だけはなく文単位で英語を書くことに慣れさせることができる(並び替え問題を「記号」で並び替えて解かせると効果は半減どころじゃないと考えている。)。

◆一通りの文法単元を学習し終えたら,色々な文法単元を混ぜこぜにした正誤問題(文中の文法的な誤りを指摘する問題)を多く経験させて,文法への理解をさらに深めていきたいと考えている。

20201022 あまり大切だと思っていないことをあえて書く

あまり大切だと思っていないこと。とりあえず2つ思いついたのであえて書いてみる。

やる気の有無 マクドナルドの椅子が固くて座りずらいのは客の回転率を高くするためというのは有名な話です。環境によって行動がコントロールされている。やる気が無いことを,やらないことの言い訳にすることは問題。やる気が無くても,やり始めるんです。そのようにコントロールするのも塾という場(環境)の役割のひとつ。やる気が出るまで待っていても,本当にやる気が出る日はたぶん来ない。やる気のようなものが出てきたとしたも一過性なことも多いですし。正直なところ,自塾に通ってくださっている生徒さんがどれほどやる気があるかはわかりませんが(笑),それなりにちゃんとやってくれています。それがとても大切なことだと僕は思いますし,その状態でいかに結果を出していくかに,自分の指導力が試されていると考えています。大人から見てやる気があるように見える子って,実際はやる気があるというより,向学心があったり,我慢できる子だったり,そういう子なのではないかなと過去の生徒たちを振り返れば思います。

※「勉強が心底嫌い」だと難しい。

◆プリントの管理能力 あまり期待していません(僕も得意ではありません)。プリントを結構量を配る方の塾ですが,きちんと管理できなくてもなんとかなります。プリントとかノートをきっちり管理して,あとで見返すようにする・・・というより「その場でできるだけ頭に叩き込む」ことを重視しています。

20201020

令和2年度都立共通問題 数学の大問1から

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たとえば,この問題は大問1(小問集合です)のほかの問題の正答率が78.0%,74.7%,93.8%,76.2%,93.2%,93.1%と続くなか,57.3%と低い。他の問題と比べて決して難しくない(「解の公式」にぶち込んで終わり。)ので,この低さに僕はびっくりしてしまうのですが,中3で学習する内容なので,経験不足になってしまう受験生が多いため,正答率が低くなっているのだろうと思います(もったいない…!)。この問題に限らず,決して難しくはない中3内容の正答率が,びっくりしてしまうほど低いという傾向があり(もったいない…!),特に数学・理科はその傾向が強いです(あと,理科は正答率を見ると,そんなに難しくない計算問題を苦手にしたまま入試を迎えている子が多い印象。もったいない…!)。

今年開校した塾で,中3は募集していないため,僕は今年は中3の指導はしていませんので,考えるのは来年の中3(今の中2)のことです。

中3になるのを待たずに1月から数学は中3内容の展開・因数分解もガンガンやろうと考えています。中3内容に早いうちから時間を割いて,簡単なのに経験不足のため解けていないなんてもったいないことにならないように。(理科の計算問題も!)

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ところで,昨日の中2は復習テストで満点をとってうれしそうだった。僕もとてもうれしい。来週もがんばれ!

20201019

塾講師を始める前までは「どんな生徒でも努力すれば〇〇ぐらいは合格できる(させられる)」と思っていた。しかし,実際に生徒たちを指導してみると,自分がいかに力不足が痛感させられるとともに,現実はそんなに甘くないことを知った。


いくぶんの経験を積むことによって,生徒の伸びしろを「決めつけ」られるようになってしまうと,指導にも妥協が生まれてしまうことがあるかもしれない。そのことによって生徒も,そして指導者側も”楽”にはなるかもしれない。

 

しかし,妥協したプロセスで,結果を大きく変えることはできない。


もちろん,生徒の現状を正確に把握することは大切。それに,無理をさせることで意味のない苦しみを与えたり,結果が出ないことは避けなければならない。しかし,生徒の伸びしろを「決めつけ」て,指導のうえで妥協することと,生徒の現状を正確に把握したうえで,何段階も上の水準も視野に入れながら指導をすることは別だ。


経験を積むにつれて,指導が妥協だらけになる塾講師はカッコ悪い。時に妥協は避けられないこともあるかもしれないけれど,それは自らを楽にするためであってはいけないし,妥協しながら,情熱と現実の間で苦悩することをやめてはいけない。

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